3回忌の法要が近づくと、
「孫の自分はいくら香典を包むのが正解?」
と急に不安になります。
金額は家庭や地域で差があり、
のし袋や名前の書き方も迷いがちです。
この記事では、孫としての相場の目安、
連名の考え方、当日の渡し方まで、
失礼を防ぐポイントをまとめて解説します。
3回忌香典の孫の金額相場と基本マナー

3回忌は一周忌の次に大切にされる節目で、孫として「どこまで整えるべきか」が悩みどころです。
香典は気持ちですが、目安と手順を押さえると迷いが減ります。まずは3回忌の位置づけと、孫の相場感、のし袋や渡し方までを一気に整理します。
3回忌とは?香典は必要かを最初に整理
3回忌は、亡くなった翌年の一周忌の次に行われる法要で、一般的に親族が集まることが多い場です。
香典が必要かは「法要に招かれて参列するか」「香典辞退の案内があるか」で判断します。案内状や連絡で辞退の記載がなければ、孫としては香典を用意するケースが多いです。自宅で小規模に行う場合でも、受付がなくても手渡しできる形で準備しておくと安心です。
孫が包む香典金額の目安(年代・同居/別居・関係性)
孫の香典は「故人との距離」「自分の年齢・収入」「参列の有無」で幅が出ます。
よくある目安は次の通りです(地域差があるため、最終判断は家の慣習を優先します)。
| 孫の状況 | 目安の範囲 | 補足 |
|---|---|---|
| 学生・扶養内 | 3,000〜10,000円 | 無理のない範囲で。気持ちを添える |
| 社会人(単身) | 5,000〜30,000円 | 参列・会食ありなら上げることも |
| 同居・特にお世話になった | 10,000〜50,000円 | 親と役割分担して全体感を揃える |
ポイントは「孫だけが突出して多すぎる/少なすぎる」を避けることです。親(故人の子)が香典を包む場合、孫は一段控えめにして、供花や手伝いで補う選択も自然です。
夫婦・子ども連名の考え方(名前の書き方も含む)
結婚している孫の場合、香典を夫婦で出すか、個人で出すかは家庭方針で決めて構いません。夫婦で出すなら、表書きの下は夫のフルネームを中央に書き、左側に妻の名前を添える書き方が一般的です。
夫婦連名にせず、夫だけの名義で包む場合も多く、無理に連名にしなくても失礼ではありません。
子ども(ひ孫)名義を連ねるのは、家の方針がある場合に限って行うのが無難です。迷うなら「世帯主名」でまとめ、子どもは参列の挨拶やお供えで気持ちを表す方がスムーズです。
香典とは別にかかる費用(お斎・供花・供物・塔婆など)
3回忌では香典以外の出費が起こりやすいです。代表例は、お斎(会食)の負担、供花・供物、寺院に納めるお布施や塔婆料などです。これらは喪主側でまとめて用意することもありますが、親族で分担する家もあります。
実務的には「香典は香典」「別費用は別途」と分けて考えると混乱しません。たとえば、会食に参加するなら香典を少し厚めにする、香典を抑える代わりに供花を出すなど、全体のバランスで調整します。費用の扱いは菩提寺や会場の案内で変わるため、日時・受付方法・持参物は寺院や霊園の公式案内で確認するのが確実です(例:築地本願寺、増上寺、東本願寺などは公式サイトで行事案内が掲載されることがあります)。
のし袋の選び方(表書き・水引・宗派の違い)
香典袋は、黒白または双銀の水引が基本です。表書きは宗派で変わりますが、迷う場面が多いところでもあります。仏式の法要なら「御仏前」を使うことが多く、相手の宗派が分からない場合でも比較的使いやすい表書きです。
一方で、浄土真宗では「御霊前」より「御仏前」がよいと言われるなど、細かな違いがあります。確実に合わせたいなら、親(喪主と近い立場の人)に宗派を確認するのが最短です。香典袋の格は金額に合わせ、1万円前後なら一般的な香典袋、3万円以上なら少し上質なものにすると釣り合いが取れます。
氏名・住所・金額の書き方(中袋あり/なし両対応)
表面の氏名は、薄墨でフルネームが基本です(最近は通常の黒でも可とされることがありますが、家の方針があればそれに従います)。中袋があるタイプなら、中袋の表に金額、裏に住所と氏名を書きます。金額は「金壱萬円」のように旧字体を使う書き方が一般的です。
中袋がないタイプなら、香典袋の裏面に住所・氏名・金額を書く欄があることが多いので、そこに記入します。夫婦連名の場合は中袋も連名にし、住所は世帯として一つで構いません。書き方が不安なら、香典袋を購入した店舗の記入例を参考にするとミスが減ります。
渡し方とタイミング(ふくさ・受付での一言・自宅法要)
香典はふくさに包んで持参し、受付がある場合は受付で渡します。渡すときは相手に表書きが読める向きにし、「このたびはご愁傷さまです。お供えください」など短く添えると丁寧です。受付がない自宅法要では、喪主に挨拶したタイミングで手渡しします。
香典袋はそのままバッグに入れず、ふくさを使うだけで所作が整います。ふくさがない場合は、きれいなハンカチでも代用できますが、できれば弔事用の落ち着いた色を選びます。香典を渡す場面は短いので、言葉は長くせず、落ち着いて一言が最も伝わります。
迷ったときの決め方:親(故人の子)と相談するポイント
孫の香典は「常識の正解」が一つではないため、親に相談して全体感をそろえるのが失敗しにくい方法です。金額だけでなく、供花や会食の有無、当日の役割分担まで含めて話すと、出費と負担が読みやすくなります。
家・地域の慣習を先に確認する
同じ親族内でも、家の慣習で金額感が決まっていることがあります。特に地方では親族間で目安が共有されている場合があり、孫だけ相場がズレると気まずさにつながることもあります。親に「親族はだいたいどれくらい包む流れ?」「孫は世帯で出す?」と確認し、合わせるのが最優先です。決め打ちできないときは、親の香典より一段控えめを基本にすると整います。
喪主側の意向(香典辞退・会食の有無)を読む
案内に「香典はご辞退申し上げます」とある場合は、無理に香典を渡さないのがマナーです。その代わり、供花や供物、手土産などで気持ちを表す選択が一般的です。また、お斎(会食)があるかどうかで負担感が変わります。会食がある場合、喪主側の準備も増えるため、香典の目安を少し上げる家庭もあります。ここも親に確認して、全体のバランスで調整します。
予算が厳しいときの代替(供花・供物・手伝い)
孫が若い世代だと、まとまった金額が難しいこともあります。その場合は、香典を無理に上げるより、できる形で丁寧に弔意を示す方が自然です。たとえば、香典は控えめにして供物を持参する、当日の準備や片付けを積極的に手伝う、遠方なら交通費をかけて参列するなど、負担の形は一つではありません。供花・供物の手配は寺院や葬儀社、斎場の公式案内や申込み手順を確認し、指定がある場合はそれに合わせます。
3回忌当日の服装・持ち物・ふるまい
3回忌は喪服が無難ですが、案内に「平服で」と書かれることも多いです。平服は普段着ではなく、落ち着いた略礼装の意味合いです。孫としては、服装と持ち物を整えるだけで当日の不安がかなり減ります。
服装の目安(平服と言われた場合の正解)
平服指定なら、黒・濃紺・グレーなど控えめな色味でまとめます。男性はダークスーツに白シャツ、黒ネクタイが基本です。女性は黒や濃色のワンピースやセットアップで、肌の露出を抑えます。靴やバッグも光沢の強いものは避け、アクセサリーは結婚指輪程度が無難です。
小さな子どもは制服があれば制服、なければ暗めのきれいめ服で問題ありません。大切なのは「目立たない」「清潔感」「場に合わせた落ち着き」です。
持ち物チェックリスト(数珠・ふくさ・ハンカチ)
忘れ物が多いのは、当日の移動が慌ただしいからです。最低限、次を押さえると安心です。
- 香典(のし袋に入れてふくさで包む)
- ふくさ(弔事用の落ち着いた色)
- 数珠(宗派で形は違っても、持参が丁寧)
- 黒や白のハンカチ、ティッシュ
- 小さめの手提げ(返礼品を持ち帰る場合)
会場が寺院や斎場の場合、駐車場や受付時間、撮影可否などルールが決まっていることがあります。会場の公式案内や喪主の連絡を事前に確認しておくと当日がスムーズです。
焼香や読経中の所作(短時間で失礼なく)
焼香は会場の流れに合わせるのが基本です。作法は宗派で細かく違いますが、周囲の動きを見て同じように行えば失礼になりにくいです。迷ったときは、会場係の案内に従い、静かに合掌します。
読経中は私語やスマホ操作を避け、姿勢を整えます。子どもがいる場合は、無理にじっとさせようとして騒がしくなるより、静かに外へ出られる位置に座る方が結果的に丁寧です。孫としては、形式より「場を乱さず、気持ちを込める」ことを最優先にします。
孫として伝えたい弔意:挨拶文例とメッセージ
香典の金額よりも、実は印象に残るのが言葉と態度です。孫は世代が若い分、丁寧に一言添えるだけで気遣いが伝わります。長い挨拶は不要なので、短く、落ち着いてを意識しましょう。
受付での短い挨拶文例(気持ちが伝わる)
受付での挨拶は、短いほどきれいに決まります。例として次のような言い方が使えます。
- 「本日はお世話になります。お供えください。」
- 「このたびはご愁傷さまです。心ばかりですがお納めください。」
- 「本日は参列させていただきます。よろしくお願いいたします。」
相手が親族の場合でも、あらたまった一言があると場が整います。声は小さめで、表情は落ち着いてが基本です。
お供えに添える一言メッセージ(カード文例)
供物やお花を出す場合、短いカードがあると気持ちが伝わります。文章は短く、故人への敬意と遺族への気遣いに寄せます。
- 「在りし日を偲び、心よりお供え申し上げます。」
- 「いつも見守ってくれてありがとう。これからも家族で頑張ります。」
- 「ご家族の皆さまのお力落としがありませんよう、お祈りいたします。」
親族間では堅すぎない言葉でも構いませんが、絵文字や砕けすぎた表現は避けるのが無難です。
欠席するときの対応(現金書留・手紙・後日の訪問)
遠方や事情で欠席する場合は、事前に喪主へ連絡し、香典や手紙を送るのが一般的です。送付方法としては現金書留が安全で、日本郵便の案内に沿って手続きします。手紙には欠席のお詫び、故人を偲ぶ言葉、遺族への気遣いを書き、短くまとめます。
後日落ち着いたタイミングで弔問する場合は、喪主の都合を優先して日時を相談し、手土産は日持ちする供物など控えめなものを選びます。欠席時ほど、事前連絡と丁寧さが信頼になります。
よくある質問:孫の香典で失礼になりやすいNG
最後に、孫がつまずきやすいポイントをまとめます。ここを避けるだけで「常識がある人」という印象になります。金額の大小より、ミスの少なさが安心につながると考えてください。
新札・金額の割り切れ問題はどう考える?
香典は新札を避けるという考え方がありますが、法要では「手元にあるお札」を丁寧に扱うのが大切です。新札しかない場合は、軽く折り目をつけて入れると気遣いになります。金額の割り切れ(2で割れるなど)を気にする話もありますが、3回忌では過度に神経質にならなくて大丈夫です。それより、家の相場と釣り合いを優先します。
宗派ミスを避けるコツ(迷ったときの安全策)
表書きや水引の選び方で迷うときは、親に宗派を確認するのが最も確実です。どうしても分からない場合は、仏式法要で一般的に使われる表書き(例:御仏前)を選び、装飾の強い袋を避けます。会場が寺院の場合、案内状や寺院の説明に宗派や作法が示されることもあります。公式案内を確認できるなら、そこに合わせるのが安全です。
香典返しはどうなる?受け取り方とお礼の伝え方
法要では、当日に返礼品(引き物)を受け取ることがあります。受け取ったら、後日あらためて長いお礼をするより、その場で「ありがとうございます。お心遣いに感謝します」と一言伝えるのが丁寧です。親族間では形式を簡略化する家庭も多いため、香典返しの扱いは喪主側の方針に従います。
孫としては、返礼の有無に関わらず、帰宅後に親へ状況を共有しておくと、家としての次の対応が整います。
まとめ
3回忌の香典は、孫として「相場の目安」と「家の慣習」を両方押さえるのが失礼を防ぐ近道です。
迷ったら親(故人の子)に相談し、喪主側の意向や会食の有無に合わせて金額や形を整えましょう。
のし袋の表書き、中袋の記入、ふくさでの渡し方まで準備できれば当日も落ち着いて参列できます。直前でも間に合うので、まずは案内状の確認と、家の基準のすり合わせから始めてください。
